事務局 活動報告

 年次総会開催


 2024年4月20日千葉市民会館会議室で定例総会が開催されました。44名から出欠の返信があり16名出席28名より委任状を頂きました。

議題として第1号議案2023年度活動報告、第2号議案収支報告、第3号議案監査報告、第4号議案2024年度活動計画、第5号議案会費、いずれも原案通り可決されました。


  その後日釣振活動計画、Web用のPC購入を検討、備品確認、会報発行の検討などありました。そして本年より4名長谷川さん、熊谷さん、中島さん、柴田さんが本会へ新たに加入頂き、古鍜治さんは再加入されました。
又皆様と協力して参りたいと思いますので宜しくお願い致します。
17:00からは恒例の懇親会も開催され虫鹿さんより乾杯のご挨拶を頂き、皆様釣りのお話等々で大いに盛り上がったのではないかと思います。
やはり顔を合わせ話し合える事は大切かなと感じました。


C.O.F.I 千葉雅人

 「館山港2号防波堤釣り調査2024in春」の実施報告


 2024年6月22日(土)、館山港UMIプロジェクト検討会(みなとアメニティーWG)主催のもと「館山港2号防波堤釣り調査2024in春」が実施され当該調査に参加した。
 「館山港2号防波堤(通称:自衛隊堤防)」は魚影が非常に濃く、多くの釣り人でにぎわっていた優良な釣り場の一つであったが、コロナを機に閉鎖となり立ち入ることができなくなった。(2024年6月現在閉鎖中)
 当初の閉鎖理由は「コロナ」であったが、現在に至っても開放しない理由として「釣人のマナー・モラルの問題」が根底にある。
漁業関係者の業務支障(防波堤から航路やイケスへ向かっての遠投、漁具に釣具が引っかかり危険等)、近隣に目を向ければゴミ問題(ポイ捨て)・違法駐車・釣り場での火気使用(火の不始末)などが問題例としてあげられよう。このようなことから開放に反対という声があるという。一部の仕業とはいえ、釣人自身から出たサビであり、何とも情けなく思うばかりである。

 実施した当該調査は、釣り場として優良な「館山港2号防波堤(通称:自衛隊堤防)」の「再開放」を題目に、その可否の要素を検証する一つである。釣り場としての安全面やレジャー利用の適正化に向けたルール・マナーの検証などを行い、館山港におけるみなとアメニティ向上と地域振興の可能性の検討のための基礎的な情報収集を目的とて実施した。
 中核となる「館山港UMIプロジェクト検討会」は、国土交通省関東整備局、千葉県、館山市、館山漁業協同組合、(特非)たてやま・海辺の鑑定団、ブルーブルー(株)、(公財)日本釣振興会によって構成されている。
 当該調査の参加者(関係者)は40名ほど。8:30〜11:30(約3時間程)で実釣。前日に警報級の大雨が降ったため、川から大量の水が流出した特殊なコンディションでの実施となったが、釣果としてはカサゴ、ハタ、ベラ、シロギス、クロダイ、カマス、サバ、ソウダガツオなど相当数があがり、各々でその釣果に歓喜していた。
 前述のとおり、もとより魚影が濃いポイントではあるが、閉鎖で長らく人が入らなかったこともあって根付きの魚はとても多い印象だった。古くから釣り場として出入りしていた者として安堵するばかりだ。

 個人的な見解として、釣果としては全く問題ないが、ところどころ防波堤の側壁や路面が崩れている。また落水時の救命用具(救命浮環・スロープ(はしご)等)の設置がないことから、現状での開放は安全面でいささか不安が残る。開放に際してはある程度の補修と救命用具の整備が前提条件になるだろう。ともなると施工のための資金面が課題となるがクラウドファンディングを駆使すれば光が見えてくるかもしれない。
 ともあれ「釣り」というレジャーがもたらす経済効果は非常に大きいものである。館山においては「海」という素晴らしき地の利があり、また四季折々に楽しめる魚種も多く良い釣り場が点在する。とりわけ「館山港2号防波堤(通称:自衛隊堤防)」の開放となれば、関東圏の釣人にとっては大きなニュースであり、こぞって集客のコアとなることだろう。釣り場の開放は、高齢化が進み衰退しゆく地方の地域経済にとってはまさにカンフル剤。
 但し地域にとってメリットは大きいとはいえ、海を生業としている関係者と地域住民において、釣りへの理解と釣人への信用が得られなければ開放は程遠い。第一にその点がおざなりになっては意味がなく、また対象において利益の享受をもたらせないのであればWin&Winとはならず歯がゆい軋轢は消えないだろう。言うまでもなく、そこを良い方向にもっていく仕組みづくりこそが今回の最重要課題と考える。
 釣人のマナー・モラルの欠如を発端する諸問題により釣り場が激減する中にあって、釣り場を復活さようとする今回のプロジェクトは釣りインストラクターの一人としては非常に大きなインパクトと使命感を得た次第である。
 釣りインストラクターの役割として、釣りの楽しさを伝えることはもとより、釣り場の利用ルール徹底・マナー徹底など普段から気をつけるよう、臆することなく啓蒙活動を行っていく重要性を改めて考えていただきたい。
 この先、少しづつでも釣り場を回復させ、釣人と地域、またこの業界にとって良い展開となることを強く望む。

C.O.F.I 平

昨年の活動状況